「当たり前」のことは、そもそも、教わるものではなく、身近な合格者や先輩、同級生と接する中で、自然と身につけるものなのでしょう。法学既修者は、これらを法学部での4年間で身に付けているはずです。純粋未修者にとっては、これらの「当たり前」のことを知る機会がないという点で、壁が存在するのかもしれません。

http://www.kokugakuin.ac.jp/lawschool/houka02_00148-4.html
例えば、「法律は暗記ではない。」と言われることがあります。初学者は、これを聞いて、全く暗記しなくていいものだと勘違いして、基本的な定義や、判例の具体的な言い回しを理解しないまま、高度な法律論を学習し始めます。また、「論文は、自分で考えて、自分の言葉で書くべきだ。」と聞くと、初学者は、自分で自己流の学説を作り始めます。さらに、「判例は批判的に読むべきだ。」と聞けば、判例は重要でないものと勘違いし、判例を理解しないまま、反対説の学説を必死に勉強し始めます。


(コメント)
未修者の1年目の授業で教授が教えればいいのに。