【ジョーンズ委員】とにかく新司法試験は何のためのテストなのか。

法科大学院(法曹養成制度)の評価に関する研究会(第3回)
平成22年8月10日(火)14:00〜16:00
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/houkadaigakuin/33284.html
http://www.soumu.go.jp/main_content/000102064.pdf

【ジョーンズ委員】
とにかく新司法試験は何のためのテストなのか。私が受ける必要はないんですけれども、別
紙2−AからCについて、特にこれはどうとか、特にこの質問が悪いという意味で出している
わけではなくて、ここまで法科大学院生は勉強しなければいけないんです。例えば、別紙2−
Aには、要するにこの有名な最高裁判例の趣旨は何だったのかという問題ですが、どこまで
覚えているのか、多数意見は覚えてもいいかもしれないんですけれども、反対意見はどうだっ
たのかを覚えさせて、それがどう法曹としていいのかがあまりわからないんです。これに合格
するためにはどれだけ最高裁判例を最初から最後まで読まなければいけないのか、趣旨を全
部覚えなければいけないのか、これでわかっていただけるかと思います。別紙2−Cもそうな
んですけれども、湖の上の航行する遊覧船の事業者が顧客と締結する契約って、商法のどこか
の何条を覚えているかというような質問だと思いますけれども、それは実際に法曹になってそ
ういう問題を抱えて初めて調べればわかることなので、何でそれを詰め込まなければいけない
のか、それが法曹のニーズとどう関連しているのか全く見えないところがあります。
また、資料の中には、短答式は合格率が8割ぐらいあるので、これ以上簡単なものにするこ
とはできないというのがありましたけれども、難しいという問題ではなくて、それに費やされ
る勉強の時間は惜しくないのか。もっと別なものを勉強させてもいいのではという私のコメン
トなんです。

(コメント)
何のためか。
まあ、選抜するための試験ですよ。
全員ができては困るんです。
だから、そんな問題になってしまう。