【櫻井委員】 これはどこから見ても失敗なんです。【郷原座長代理】 どう考えても失敗なんです。

第7回法科大学院(法曹養成制度)の評価に関する研究会 議事録
平成22年12月1日(水)10:00〜12:05
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/kenkyu/houkadaigakuin/38095.html
http://www.soumu.go.jp/main_content/000102067.pdf

【階前総務大臣政務官】 この報告書の原案を読ませていただきましたけれども、かなり重要
なファクトが入っているんです。例えば法科大学院の受験者が60数%減っているとか、すごい話
なんです。でも、これが今まであまり知られてこないんです。だから、そこら辺を第1次的にア
ナウンスするだけでも、世の中の関心はぐっと高まると思います。
郷原座長代理】 それを当初の政策目的と対比する形でしっかり報告書の中で述べれば、一
体何のためにこんなことをやってきたのかということにみんなほんとうに愕然とすると思うんで
す。多様な人材を法曹の世界にと言いながらどんどん受験生は減って、しかも多様な人材は全然
受からないわけですよね。こんな現状にあるということです。
【櫻井委員】 これはどこから見ても失敗なんです。
郷原座長代理】 どう考えても失敗なんです。
【江川委員】 法学部以外の人がどれだけ受かっているかというデータはあるんですか。
【松本評価監視官】 法学既習者、未習者という区分での整理は、行われております。ただし、
未習者の中にも法学部出身者はいますが・・。法科大学院入学者の法学部・非法学部出身者の割
合は、約20%程度です。
【江川委員】 そうではなくて、実際に司法試験に合格して法曹にいく人たちの中に社会人出
身の人、あるいは法学部出身以外の人がどれだけいるのかというのがわからないと、結果として
バラエティーをつけるというふうに実際なっているのか、なってないのかというのがわからない
ですよね。そのバラエティーをつけたいという本来の目標が、実際にどうなっているのかどうか
ということですよね。過去の旧司法試験のときに同じようなデータがあれば、それと比較してど
れだけよくなっているのか。例えば旧司法試験だと、郷原先生みたいに理科系だった人、社会人
だった人がなっているわけですよね。それで、昔の試験ができたかというとそうじゃなくて、よ
りそれにバラエティーをつけようとなっていたはずなんですけれども、それは昔と比べて今現在
がどうなのか。
郷原座長代理】 それがうまくいってないことは、伊藤真さんとかの話だと、ヒアリングの
結果からも明らかです。
【松本評価監視官】 そのデータは調べてみます。

(コメント)
60数%減っているって、すごいね。確かに
どこから見ても失敗だね。
なんで放置されているのだ?