法科大学院1期卒業生で、受験資格を喪失した者です。法科大学院卒業生の現状を知っていただくという点から、私の卑近な話で恐縮ですが、特に経済面からお話しさせていただきたいと思います。

法科大学院(法曹養成制度)の評価に関する研究会報告書」に対してお寄せいただいたご意見(平成 23 年 1 月 31 日受付)

http://www.soumu.go.jp/main_content/000101572.pdf

法科大学院1期卒業生で、受験資格を喪失した者です。法科大学院卒業生の現状を知っていただくという点から、私の卑近な話で恐縮ですが、特に経済面からお話しさせていただきたいと思います。
私は、在学中に日本学生支援機構から、およそ700万円借りました(月々の返済額は3万円ほどで返済におよそ20年ほどかかります。今のところ支払猶予していただいておりますが、今年(2011年)10月から返済が始まります)。他方、お恥ずかしい話しですが、現在収入は年間で300万円ほどです。これから、それほど急激な収入増は見込めないと考えています。
このような事情ですから、月々3万円ほど返していくと、日々の生活はしていけるでしょうが、20年経ったときには何も手元に残らないと考えられ、生活設計ができず困るという状況になっています。
私の近くには、同様に受験資格を喪失した者が複数おり、経済面からいえば私はまだいい方で、自己破産を現実的なものとして考えている者すらおります(こうした窮状については、支払猶予願の申請によって日本学生支援機構に、おそらくは情報が集まっていると思われます)。
法科大学院を目指そうとしている者が激減しているのは、こうした経済面での不安が少なくないと思います。経済面において、もっと安心できるような制度設計に変更しない限り、法曹養成システムの今のジリ貧傾向はますます進むと思います。

(コメント)
そうだよなあ。