例の法科大学院の研究会を開きましたね、行政評価局で法科大学院の調査をするということで。あの時に、法務副大臣が総務副大臣に抗議の文書を送ってきて、たまげましたけども。

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郷原: 統帥権ですね。例の法科大学院の研究会を開きましたね、行政評価局で法科大学院の調査をするということで。あの時に、法務副大臣が総務副大臣に抗議の文書を送ってきて、たまげましたけども。

原口: それも政治家が出してんだったらいいけども、役人さんが書いて、不当であるって・・・。

郷原: それを、一応副大臣の名前にしてるだけで、これは法務省の考え方が完全に背景にあるんです。自分たちは文科省法務省でワーキンググループを作って近々その結果を公表するんだから余計なことをやるなと、やる必要ないと、こういう判断ですよ。自分たちがやるからいいんだと。この発想なんですよ。

原口: 唯我独尊、統帥権っていうのはものすごく恐ろしいですよ。

郷原: じゃ、実際にどんなものだったのか、研究会で呼んだんですよ、法務省文科省の課長を。全然ダメです。いままでのダメだった法科大学院とダメだった新司法試験の個別の問題を、ああでもないこうでもないと並べただけで、全然全体的な制度の検討になっていないんです。

 そこは新たにどこかの場にフォーラムを作って、根本的な検討をするってことになっていた。でも、なにもまだ立ち上がっていないです。話もどこかに行っちゃってます。それでこの間、総務省の研究会の報告書を公表したんです、12月21日でしたか。

(コメント)
政府がお手盛り評価から脱皮できるか。
ダメだった政策を「ダメでした」と国自身が言えるか、が
問われている。